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4ドアでも転換クロスシート!名鉄300系電車

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 先日の東海地方の旅で、117系お別れ乗車・撮影のほかにとても興味があって行きたくてたまらなかったのが、名鉄小牧線名古屋市営地下鉄上飯田線。この路線には全国でただ唯一「20メートル4扉車でも転換クロスシート装備」の電車が走っています。20メートル4扉車は東京・大阪でもふつうに走っている山手線などの通勤電車ですが、車内はほとんどがロングシート(横方向に長いベンチ形)で、JRの長距離用にボックスシートロングシート装備の電車があるのみ。そんな中、転換クロスとロングが交互に並ぶこの電車は個性的。

 もともと名鉄の通勤路線+地下鉄でも4両で間に合ってしまうほど乗客が少なめで、マイカー社会の名古屋都市圏で行楽客を少しでも獲得するためこのような転換クロスシートにしたそうです。もちろんオール転換では通勤時間帯にさばききれないのでロングシートとの交互なタイプ。実際に乗車してみると途中駅で下車(乗車)しやすいロングシートの方が圧倒的に人気がありましたが、土休日に犬山周辺の観光地に行く(から帰る)親子連れの行楽客などには転換クロスが人気が高いと思われます。

 個人的にもっとも興味があった点は、ドアとドアの間に転換クロスが何列あるか?で旅に出るまでしょっちゅう想像したり考えていたりしました。ネットで画像を見てもいまいち分からない。3列かな?4列かな?…こたえは3列でした。さすがに4列はスペース的に無理ですね。そうするとロングシートなら7人がけのスペースに転換クロスでは6人がけとなり、中間車1両あたりではオールロングの場合の座席定員54人に対しこの電車は46人と8人も減っています。(なお、車端部のロングシートが立ち席スペースを広く取るため2人がけ<東京の通勤電車など通常は3人がけ>なのも座席定員減少の理由)JR東日本E231E531系などセミクロス車は60人。長距離客向けに座席定員を増やすためクロスシートにする常識がここでは通用していません。比較的乗客が少ない路線で、全線乗っても37~38分と短めで長時間通勤客がないためラッシュ時に少しでも多く座れるというよりは、閑散時間帯にゆったり乗れればよいという考えのようです。関東で1両で46人しか座れないこんな電車が走ったら苦情殺到でしょう。なるほど、名古屋の電車についてまた勉強になりました!