KBTのブログ

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いすみ鉄道のキハの価値

先日のブログの通り、さる14日に千葉県いすみ市大多喜町を走るいすみ鉄道の旧形ディーゼルカー「キハ」を楽しみました。私には充分に楽しめ、半世紀を超えた鉄道車両が営業運転を行うのは博物館とは全く違って大感動もの、しかし同鉄道は明らかに乗客・営業収入減少です。鉄道ファンとしてキハの運行が続くのか、あるいはこの鉄道の存続にまで心配が及びます。

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2011年のいすみ鉄道においてのキハ52運行開始まもない時の写真。だいぶ輝いて見え、いすみ鉄道は息を吹きかえした感もありました。

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米坂線キハ52大糸線も含め、このような人が住むことを拒むような厳しい自然をゆくのが同形に最も似合う〜いすみ鉄道とは大きく異なりますが、だんだんなじんできました。

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急行列車や普通列車として全国各地を走ったキハ58・28。ワタシ的にはこれに乗って青春時代にあちこち旅したので思い入れがあり、いすみ鉄道で走るのはホント嬉しい。

しかし、キハ28や52が観光列車や懐古列車として今の時代にどのくらいウケるのか…。私のように国鉄・JR線においての現役時代に乗った世代はみんな働き盛り・子育て・介護で忙しい、なかなか来れるものではないです。115系やキハ40系などの終焉が近づきそれらが走る地に行くため優先順位が下がったりも。「新たな列車」として乗る若い世代には価値が理解できるかなあ。あとはリタイア世代ですが、ネット利用の情報集めが苦手で、いすみ鉄道にキハが走っていると認識するのは、なかなか難しいでしょう。新聞一面に取り上げられるのが最も効果ありです。ボランティア中のアートイベントでも経験ありで新聞に掲載された直後に高齢者がわんさか来ます。そうたびたびは無いけど。

結局のところ社長の営業力で団体ツアー客を集めるのがキハの価値を広めたり、営業収入増の最短コースだと私は思います。あの2両の列車では観光バス2台ぶんやっと収容で、やや輸送力に問題ありそうですが。キハ28はレストラン列車用に座席にテーブル設置でさらに座席定員減少。(週末のみ運行のキハでしかレストラン列車は無理、新型車は毎日運行でテーブル取り付け/外しの手間が大変)

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各地のSL列車など競争相手に強豪も多い中、団体客集めに頑張って欲しいと思います。大多喜町が人口1万人を切るなど沿線人口の減少が激しく、地元客が増える見込みがない中、観光鉄道が生きる道でしょう。会津鉄道わたらせ渓谷鉄道等はSLもキハもないのに団体客が多数です。

・写真は過去のブログより。全て筆者撮影。