KBTのブログ

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かしてつバス試乗

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 昨日は小美玉市内でキハ432見学の後、最後のシメに鹿島鉄道廃線跡を利用したバス専用道を走る路線バス(通称かしてつバス)に試乗してみました。常陸小川駅跡の有り余っている空き地にクルマを駐車し、小川駅待合所で数分待つと一般道を走ってきた茨城空港石岡駅ゆきのバスがおおむね定時にやってきました。関東鉄道グループの関鉄グリーンバスによる運行。空港発なので10人程度乗っています。

 小川駅からまだ2キロくらいは一般道(国道355号)を走りますが、その後ひょいっと左折して平行する鉄道跡…というか専用道へ。単線の鉄道の幅をほぼそのまま道路にしたので上下共用の1車線しかなく、慣れるまでは妙な感じもしました。しかし、もちろん信号がないのでコレは国道を走るよりずっと快適!(途中、大きな道路と交差する所で1ケ所だけ信号ありましたが、バス接近システムでほとんど待たずに青に変化)多数の、元の踏切…小道との交差点はあり一時停止を繰り返すものの、バスだから鉄道と違って加速が良くすぐに巡行速度へ。途中のバス停でぽつぽつと4人くらい乗り、終点の石岡駅の手前付近でちょっとだけ一般道を走ってバスターミナルへ。小川駅から約7.5kmを18分で走破。路線バスとしてはなかなかの快速でしょう。けっこう国道の渋滞がひどく、そのまま国道を走っていたらどう見ても25分以上かかる区間です。このバス専用道はBRT(Bus Rabid Tranjit)と呼ばれていますが、本当の意味は違いますがまあ許せるでしょう。
  
 なお、運賃は小川駅石岡駅前で360円ほどでした。鉄道時代は常陸小川~石岡を370円だったので少し安くなっているのは立派です。だいたいは鉄道→バス転換で相当に運賃は上がるパターンですから。

 石岡駅前で少し時間をつぶし、帰りのバスに乗車。こんどはさっきより飛ばす運転手でより快速でした。こうしてBRT初体験が終わりました。ちなみに廃線跡をバス専用道にするために約8億円ほどの公費が投入されています。鹿島鉄道を存続させるためには2007年当時で5億円の支援が必要と見られていた(赤字穴埋めではなく、限界まで古くなった保安機器や車両などの更新のため)ので、3億円ほどアップしても割に見合う実績は得られるか、これから正念場ですな。

 画像は唯一鉄道のホームが残る石岡南台駅にて。ここは新しく強固に造られたので取り壊せなかったようです。