皆既月食

　12/10深夜(～12/11　1時台まで）の皆既月食、見られた方も多かったことでしょう。私も予告通り観測しました。ただし部分食の始まりの21:45の時点では雲に覆われて見ることはできず、少しずつ晴れてきた22:30ころから観測を始めました。夕方にきれいな満月だった月がすでに半分くらいまで欠けています。画像はその頃です。（カメラの性能の関係でだいぶ欠けた三日月状に写ってしまいました。肉眼ではまだ半月状。）23:10ころに待望の皆既月食。すると暗く赤い満月に変貌しました！これは地球の大気の影響による面白い現象。すぐ近くにオリオン座が輝いてとても良い絵です。冬の大三角のひとつである、とても明るくて派手なシリウスや、やはり明るい木星も共演。それらより赤い月は暗く見えます。しばらく皆既食の赤い月を眺め、ケガして体力がないので0時半ころで部屋に戻りました。この後の皆既食終わり～部分食～満月まで見られた方も多かったでしょう。
　
　部屋に戻った後、東側に窓があるので月などは全く見えませんが、しばらくの間は昇ってきた火星を肉眼や天体望遠鏡で見ていました。私の自宅は農村部にあって隣の家まで200メートルもあるので夜は真っ暗で本当によく星が見えます。目をこらせば肉眼でも4等星くらいまで。プレアデス星団（すばる）やオリオン座のM42もなんとか肉眼で見えるくらいで、最近は昼より夜の方が好きになってきました。