KBTのブログ

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ご苦労さま、余部鉄橋

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 兵庫県内・日本海側にある山陰本線余部鉄橋が本日の最終列車(22時すぎの特急列車)限りで98年にも及ぶ役目を終えます。1912年(明治45年)の完成以来、この地方の交通になくてはならない重要な役目を担ってきました。なんと高さ41.5m(!)・長さ約350mもの明治生まれの大鉄橋。鉄骨組み上げ・赤塗装のとても美しい建築物として観光名所にもなっていました。地上41mからの眺望も名物で、マイカー族や観光バス組も、列車が橋を渡る1駅間だけ乗車するミニミニツアーもけっこう流行っていました。
 すでに新しいコンクリート橋がほとんど完成しており、明日からはこの区間を列車は全面運休しバス代行になり、約1ヶ月後に接続工事が終了見込みでその後は新橋を列車が走るようになるでしょう。なお、これから観光シーズンなのにこんな時期に列車を1ヶ月も止めるのは、観光客よりも数の多い通学輸送が夏休みでほぼなくなるからのようです。
 画像は昨年8月の様子です。新橋の工事たけなわといった感じですね。見ての通り、橋の下は集落で、大きな川や海の上などを越える橋ではありません。橋の両側が山になっており、ここだけ小さな谷が貫いていてそれを越える橋。国道はかなりの急勾配と急カーブでずっと山側に大迂回し、谷の付け根を通って越えています。(走ったことありますが、ものすごい難所)勾配に極度に弱い鉄道は、21世紀になってもこういう大工事が必要な線形しかないようです。