KBTのブログ

茨城暮らしKBTの日常を書いてます。

週末プランクトン研究家

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 先週日曜日は簿記試験の後に上野の国立科学博物館に行きました(ブログ紹介済み)が、疲れてこの時博物館はわずか1時間で退館したものの、館内のショッピングセンターで子供向けの簡素な顕微鏡を購入しました。1年間有効のフリーパスを持っているため会員価格で1割引!たかが1割でも馬鹿にできないおカネ!それからは週末を中心に顕微鏡を20年ぶりにのぞき、ミクロの世界を観察し始めています。
 中学から大学卒業までプランクトンや微生物には大変興味があって科学系クラブ・サークルでよく観察していましたが、就職してからは周りに理科機器がないため全く無縁で、じつに20年ぶり。筑波大学にたびたび遊びに行ってサイエンスカフェで話を聞いていたりする中、自然とかつての小さな生物たちへの興味が再び湧いてきたわけです。図書館でかなりの本を読んで復習も。
 まずは手始めということでまともな採集機材もなく、自宅の庭の淀んだ池の水をスポイトで取って観察中。今日はご覧のようにゾウリムシが活発に動いている世界をのぞくことができました。実際の大きさは5×10⁻²mm(科学の世界ではふつうこう表現、0.05mmのこと)前後で目には全く見えません。しかしこんなおもちゃみたいな顕微鏡でもはっきり観察でき、あなどれないものです。ほかに多数のワムシ類も見かけました。特に本格的に研究する気などは全くないですが、しばらくはざっくばらんにプランクトン・ウオッチングをしようと思います。
 ちなみにゾウリムシ等はもちろん単細胞生物です。単細胞生物の増え方は基本的に細胞分裂ですが、1つが2つになった後の「元の方」はそのまま生き続けますね。まあこうしないと結果として増えませんし。よく考えるとこれは「永遠の命」というわけです。(もちろん、かなり他に食べられたり食料不足や環境変化で死滅するので大増殖にはなりません)単細胞生物ながら馬鹿にできないメカニズム。高等生物は子供か孫ができると必ず死んでしまいます。なお、交配しないとDNAが劣化して老化につながりますが、そういう時は他の仲間にくっつき互いのDNAを交換する(!)ことで赤ちゃん同様の体に戻るとか。単細胞生物のいくつかは太古の昔から存在しているものかも。永遠の命の詳細なメカニズムを解明できれば、それをもとに薬を作って人間も永遠に生きられるかもと最近の科学ではいわれています。なんだか銀河鉄道999のストーリーみたいな空想的な話にも聞こえますが。…てな話は最近分かったことで昔の本にはこんなことは一切書かれていませんでした。分子生物学の著しい進歩によるおかげです。こういうことが分かるのもすごいですね。
 *DNA:地球上の全ての生物にある遺伝情報を持つ物質。デオキシリボ核酸。(なお、生物・非生物の境目にあるウイルスはRNAを持つ)