KBTのブログ

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映画 Fukushima 50

昨日は夜勤の前の午前中に映画「Fukushima 50」鑑賞。つくば市内のシアター、金曜日の午前中では鑑賞者は私入れて3人ほどでした。
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映画ファンとして、有名俳優の総出と現場のリアリティーには大感激! 一番の売りである緊張感と「バカ野郎!こっちに来い!」という生々しいセリフや演技は「映画として」ほんと素晴らしい。子供が、大人がバカ!と言っている映画を見るのはどうかと思いますが。ともかく、鑑賞者がキャストと一体となれる映画です。1Fの総務長の長身の女性は滝川クリステルさんかとずっと思ってましたが、最後に安田成美さんとテロップ。彼女も迫真の演技良かった。

この映画では悪者と英雄がはっきり描かれており、強い言葉で言うだけで何もしない総理大臣は悪者、線量が高い中で決死の覚悟で原発の暴走を止めることに奔走する1F所長と当直長及び現場作業員が英雄となっています。(かつての「冬彦さん」があの大迫力の総理を演じる…)人気取りしてペイしなければならない商業映画のため、及び監督の意向により実際のやり取りより相当過激になっていることを考慮することは善悪の判断の上で必要。それぞれどう思うかは支持政党や個人個人の判断でしょうが…。ワタシ的には総理の「撤退はあり得ない!」は民間人である東電社員に対して言う言葉ではないなーです。(これは演出でなく事実)総理がそんな檄を飛ばさなくても、現場から社員が撤退することはまずなかったはず。一方で英雄側にも、なぜディーゼル発電機を地下に設置した当時、本社に抗議・津波をかぶる危険性の指摘しなかったのかと思います。映画として現場の混乱や困難の(かろうじての)克服だけ描くのではなくそういう煮詰めが欲しかったです。

ラストシーンに出てくる「原子力 明るい未来の エネルギー」という地元の子供が考えた標語の看板がずいぶん空しい。原発はあってもいいですが、再びこういう重大事故が起きないことを願います。
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成人漫画雑誌の週刊モーニングの新人大賞を取った竜田一人「いちえふ」と佐藤太監督の映画「太陽の蓋」もオススメ! 太陽の蓋は政府に主点を置いて描かれています。

2020年秋に日本で公開予定のハリウッド映画「ミッドウェイ」楽しみ! 特に豊川悦司さんが演じる山本五十六 連合艦隊司令長官を見たい♪

1F(いちえふ)…東京電力 福島第一原子力発電所