渋谷は八チ公が有名というかシンボルですが、もう一つのシンボルがこの東急の名車５０００系５００１号、通称「青ガエル」です。高度経済成長期の通勤通学輸送に大活躍して、今では長さを半分にカットされた後に休憩所に。この卵形のボディが独特でなんともかわいらしいですね。これはステンレスもアルミも電車のボディには使えなかった時代、できるだけ軽量化するためにモノコック構造（骨組みをほぼ無くして、ボディそのもので強度を保つ）にしたための成型。なんと従来比３割もの軽量化に成功したものの、残念ながら国内では唯一の採用例で終わってしまいましたが…。この形だと普通の箱形の電車に比べて床面積が少なくて定員が少なく、ラッシュに支障が出たからなんですねえ。まあ、ここで永久的に余生を送ってほしいものです。
