KBTのブログ

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「橋のない川」全7巻読了!

 昨日、地元作家の住井すゑ著「橋のない川」(一)〜(七)を約2年かかって読了しました!合計3670ページもあるんです。(本文のみ、解説などは別途)

奈良県大和(やまと)地方を舞台に、エッタ・ヨツと呼ばれ差別された部落の人々の貧困や理不尽などを描いたイメージの小説ですが、読んでみて、そういうのよりも「たくましい生き方!」に感動。差別などを受けながらでも、それでも人は生きるって感じで、たぶん作家の意図とは異なるとらえ方なのかなあと思います。

 初めの頃は大軌(大阪電気軌道、現在の近鉄)の生駒トンネル工事でとある少年の父が生き埋めで亡くなる事故(で補償の安さ)に衝撃を受けたり、後半では幸徳秋水事件で12人も簡単な裁判で速攻で死刑にこれまた衝撃。大正終わり〜昭和初めの頃の政治や社会がどんなだったか分かりました。(五)から差別禁止や農民の地位向上を謳う水平社宣言と水平社設立で話がおもしろくなってきます。最後は意外なところで終了〜このつづき読みたいでした。

 長〜い大河小説、興味ある方はぜひ読破を。

2年の間に18きっぷ旅行で長い車中の時間を過ごしましたが、意外にもほとんど読書はしなくて、わりとぼーっと車窓眺めるか寝ること多かったので、「橋のない川」はほとんど自宅か会社の休憩時間に読みました。さて、こんどは何を読もう。共同で管理しているコミュニティスペース「みなとのおへそ」に学生が持ってきた本がたくさんあり、そういうのを読むのも一考。(画像はイメージ)

昨日、牛久市内で見かけたトラック、平凡運輸株式会社。なんとも「平凡」な社名で思わず撮影。調べてみたら、愛知県名古屋市、稲沢貨物駅に隣接する比較的大きい運輸会社なんですか。平凡ではなさそう。