KBTのブログ

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シェルブールの雨傘

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 晴れても雲がかかって雨もわりと多いこの時期、CS放送で「シェルブールの雨傘」というフランス映画を鑑賞しました。1964年製作のミュージカル映画です。だれもが聞いたことがある、あの物悲しいメロディが随所に流れて親しみを覚えます。雨のシェルブールの街の中、20歳と16歳という若さで結ばれた男女が主人公。しかしすぐに男は徴兵でアフリカ方面へ(当時はフランスは徴兵制で、しかもアルジェリアと戦争状態であった)。再会を誓い合うものの、2年の間に女は別の金持ちの男と正式に結婚し子供も引き取って育てる、除隊して帰ってきた男も結局は別の女と結婚するが、雪の中のラストシーンで偶然にも(以下略)…という物悲しい内容です。

 日本人には難解な内容が多いフランス映画にあってこれはとても分かりやすいし、雪の中のラストシーンが号泣もの!この時代(1957~58年の設定)は、先進国フランスといっても女性は独りでは暮らすのが経済的にとても難しかったことや徴兵制や戦争の残酷さも理解できました。今の時代背景ではこのような映画は製作しても共感を得られず、あの時代ならではの名作だと思います。みなさんも機会がありましたらどうぞ。
 フランス映画にけっこうハマっている昨今、現地に行きたいなとも思います。2002年にフランス北部には行ったことあります。雨がちのシェルブールとは違って海岸沿いで陽気な街でした。

 画像はイメージで2010年6月の富山市郊外にて。