今回の岐阜旅行では谷汲の赤い電車に会うことのほかに、もうひとつ主要な目的がありました。それは岐阜県本巣市(旧・根尾村)にある根尾谷断層。1891年10月28日に起きた日本史上最大の直下型地震・マグニチュード8(推定)の「濃尾地震」によってここ根尾村には最大で比高6mもの断層ができました。小学校~高等学校の教科書にもよく掲載されており、多くの人が写真で見たことがあるのではないでしょうか。大学で地理を勉強したことのあるワタシはもちろん断層について学び、以前から来たかった所です。
画像を見れば断層が一目瞭然ですね!中央部に横ずれ断層が走っているのがはっきり分かり、左と右とで土地の高さが5~6mも違います。もともとは長さ約400mの断層でしたが、さすがに110年の人間の生活の営みにより一部は平らにされ、現在は300m程度残っているようです。それにしても地球はまさに生きているんですね。改めて感じました。
画像にはありませんが、右下には市営(本巣市教育委員会運営)の立派な地震断層観察館があります。ちょうど断層のど真ん中に建っています。これは断層を観察しやすくするため・保存するため・トレンチ(溝)で内部を見れるようにするためです。開館が10時と遅く、ワタシは10時31分の列車に乗らないといけなかったため見学はわずか25分程度でしたが、けっこう見ごたえがありました。トレンチで見ると本当に地表から見えない内部でも6mも盛り上がっていました!もっとのんびり見たかったですが、2時間に1本程度しか列車がなく1本逃すと痛いのであきらめ。まあ一生に一度か、来ても二度くらいでしょうから、2時間くらい延長は良かったかな?
*公共交通:東海道本線大垣駅から樽見鉄道で約50分、水鳥(みどり)駅下車徒歩2分。