KBTのブログ

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約50日で震災復旧した飯山線

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 さる4月29日、GW開始日は各種の報道機関にて東北新幹線が全線で震災復旧したと大々的に報じられていましたが、長野県・新潟県では同じ日にJR飯山線も全線で震災復旧しています。これは両県以外ではほとんど報道されなかったようですが…。同線は3月12日早朝の長野県北部の大地震で県境部で甚大な被害を受け、特に長野県栄村内では千曲川沿いに伸びる区間で路盤流出・線路が宙づりになるという非常に深刻な被害となりました。私もこれをテレビの映像で見た時は非常にショックでした。
 しかしながら、復旧工事は驚くほどのペースで進みました。両県を結んでいる路線とはいってもサブ路線で、実態は1~2両編成がわずかの旅客を乗せて2~3時間に1本程度のほぼローカル線。高校生などの通学にはかなりの利用がありますが。これには沿線にJR直営の信濃川発電所(水力)があるという背景があり、地元民への厚い配慮のようです。同発電所は首都圏の電車を走らせている重量な電源となっています。
 
 とてもあれ、全国屈指のリバーサイドラインとして個人的な大好きな飯山線に復旧間もない5月3日に乗りに行くことができました。長野から飯山市の戸狩野沢温泉までは通常ダイヤですが、路盤が流された区間を含む戸狩野沢温泉十日町間は徐行区間が至る所にあって所要時間が通常より大幅に増え、臨時ダイヤとなっています。上の画像は最も被害のひどかった栄村内の横倉~森宮野原間を車内から。道床が新しくなっているのは新規に路盤を造成してそこに再利用したレールと新しい道床(砕石)を載せたことを意味しています。短期間での再生はまったく驚きです。さすがに道床がまだ固まっていないせいか時速25卍?戮悩能偀圓任后2爾硫菫釮録控槎邯怯悄ホームが一部崩壊するという被害を受けましたが、ご覧のようにその面影が感じられないほど修理されています。しかし駅の周囲は全壊した民家・倉庫などが多く見られ大地震の爪痕が…。駅前の店舗や自動販売機もほとんど休業中でした。なお、画像に見える白い部分は残雪で、いかにも豪雪地帯です。昭和20年2月には7.85mもの積雪(白い柱の高さ)があった所です。
きれいに復旧した駅ホームは、周囲にも復興のシンボルとなることでしょう。がんばろう!長野!栄村!