KBTのブログ

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陸前高田 震災遺構(2)

3日の陸前高田市津波震災遺構のつづきを

様々な震災遺構を見学の途中で、現在の海岸の姿を見ました。
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分厚い、高さ15m前後のコンクリートの壁と市街地が遮られ、海岸に行くには100段程度の階段を上下しないといけなくなりました。14〜15mの大津波でも大丈夫そうですが、街から海は見えなくなってます。市街地そのものも海岸から1.5〜2km後退です。さらに居住地はかさ上げ。津波から市民を守る二重三重の策ですなあ。人口1.8万人に対してこれまで2000億円ほどの公費投入です。高いか安いかはなんとも。2060年には人口8千人の予想です。(社会増の施策全くとられない場合)
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すでに15時、こんどは震災遺構として残る気仙中学校へ。無残なほどの全壊ですが、全生徒・教職員は過去の津波被害の教訓を生かして避難、犠牲者なしです。
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校舎の屋上に「地上14.2mのここまで津波かぶった」との看板。こんな高さまで…想像を絶します。津波はそばを流れる気仙川を遡上、標高40m前後のところまで到達、被害をもたらしています。

この他にも震災遺構を巡りました。中学校の内部見れたりするガイド料2万円〜(20人まで)は一人旅には高額であきらめ。改めて自然は怖いですが、一方で10年で大まかには街を再生した人の力のすごさも感じました。まあ、買い物の場所が揃い、普通には生活できるでしょうが、パチンコ店・カフェ・大型家電店など大人が遊べるところは皆無。
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以前の駅舎の姿がイメージされた陸前高田駅。BRT(大半がバス専用道路を走るバス)の駅ですが、みどりの窓口が健在。待合室と職員室を仕切る壁がベニヤ板っぽい。

最後に、夕方になって順光で撮れるユースホステル南側と奇跡の一本松を。
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復興の象徴的!?

これで帰途へ。陸前高田市牛久市470kmを7時間もあれば走破でき、夜間割引がない0時以前につくば牛久インターに着かないように時間調整で苦労。割引有無で約2500円の差はデカい。石巻市内の温泉で1時間半つかったりでした。
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無料の三陸道、サイコー♪朝の北行きです。
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閑散としているJR気仙沼駅。広域の高速輸送においては三陸道のクルマには全くかなわず。かつては仙台駅〜気仙沼駅1時間58分の伝説の走りのディーゼル快速「南三陸」ありましたが、震災以後は鉄道とBRTで約3時間半を要してます。私のマイカーでは気仙沼中央インター〜仙台若林インター95分でした。(休憩時間のぞく)

予想外に、常磐道のサービスエリアで外食店&コンビニが19〜20時と早じまいで全く夕食が摂れず(20時〜私のいつもの食事時間)、空腹で大時間調整、一度高速降りたら大損になるし〜なんとか0:06にインターを出て深夜割引となりました。もう営業時間が老人向きなんですね。鉄道の旅以上に食事に苦労の長距離夜間ドライブです。クルマにカップめん常備してますが、キャンプ用の携帯コンロでお湯沸かしたら怒られるか…。